2011/10/14

Milling machine

想い出深い、NCフライス盤

フライス盤(フライスばん、Milling machine)は、フライスと呼ばれる工具を用いて平面や溝などの切削加工を行う工作機械である。 金属などの加工対象物は可動式のテーブル上に固定され、回転軸の先端に取り付けた回転工具の刃先で切削される。テーブルは工具の回転中心軸に対して横方向へ動かして切削する。工具はさまざまな加工に対応するために交換可能となっており、多様な回転工具が販売されている。 まっすぐに穴をあけるドリルと異なり、切削時の力が回転軸の横方向に掛かるため、硬い物を加工する時も回転軸や回転工具がぶれないように、全体が頑丈に作られている。

単にフライス盤といえば、手動によるハンドルによって操作するものを指すが、手動のものとは別にコンピュータによって制御されるNCフライス盤やCNCフライス盤と呼ばれる機械がある。NCとは「Numerical Control」(数値制御)のことであり、CNCとは「Computer Numerical Control」のことである。手動操作では直線的な加工だけを行なえるが、NCでは縦横高さの3方向での動きが同時に制御出来るために、曲線や曲面を切削することが出来る。NCであっても手動操作は可能である[1]。 主な工具 [編集] 正面フライス刃。黄色のそれぞれがスローアウェイチップである。 正面フライス - 円盤状の底面の周囲に多数のスローアウェイチップと呼ばれる交換可能な刃先を持つ。主に広い面を削る時に使用する。スローアウェイチップが固定されている円盤部分はカッターボディまたはフライスヘッドと呼ばれる。 エンドミル - 丸棒の外周面と底面に刃を持つ。ドリルの刃に似ているが、側面でも切削することが出来る。刃は1枚から8枚が一般的である。 ボーリングヘッド - ドリルで開けた穴の内側を滑らかにするのに使用する。旋盤の「バイト」を使用している。 面取りフライス - 工作物の角を面取りする時に使用される。 穴用面取りフライス - 工作物の穴の縁を面取りする時に使用される。 T溝フライス - T型の溝を掘るのに使用される。 半月キー溝フライス - 半月キー溝を掘るのに使用される。 あり溝フライス - あり溝を掘るのに使用される。 コ-ナーRカッタ - 工作物の角をRを付けて面取りする時に使用される。 沈めフライス - 座ぐり穴を加工するのに使用する。工作物にあらかじめドリルで穴を開けておく必要がある。 メタルソー センタドリル - ドリルを使った穴あけ加工の準備として、あらかじめ小さな穴を開けるのに使う小さなドリルである。